シルバーライフの山歩き日記                                仙丈ヶ岳にて甲斐駒ヶ岳を望む

南アルプス展望の甲州高尾山(1106m/山梨県)

日程: 2012年2月11日(土) 快晴
コース概略: JR阿佐ヶ谷―(中央線)―JR勝沼ぶどう郷駅・・・大善寺・・・柏尾山・・・
         甲州高尾山(1106m)・・・大滝不動尊奥宮・・・勝沼ぶどうの丘(入浴)・・・
         JR勝沼ぶどう郷駅―(中央線)―JR阿佐ヶ谷

             *****写真はすべてクリックで拡大できます*****

甲州高尾山は甲府盆地の東端の勝沼(現在は甲州市)に位置し、甲府盆地の西側に連なる南アルプスの山並を一望できる眺望の山である。
特に冬場は展望がきくので気持ちのよい尾根歩きができる。
JR中央線の勝沼ぶどう郷駅(以前の勝沼駅が改称された)から徒歩でいけるのも手軽である。
今回は冬晴れの一日南アルプスの展望を満喫しながら静かなハイキングを楽しんだ。

        北岳〜間ノ岳〜農鳥岳(右から)の標高3000mの長い稜線
2012_02甲州高尾山_094-1_R 

                
鳳凰三山(左)と甲斐駒ヶ岳(右)
2012_02甲州高尾山_078-1_R 

<コース概略>
登山道の大善寺〜大滝不動尊間は下記写真のとおり。
大善寺まではJR勝沼ぶどう郷駅からぶどう畑の中の遊歩道を南アルプスを絶えず見ながら進む。
大滝不動尊からは林道、遊歩道、一般道路を経てぶどうの丘へ。
ぶどうの丘からJR勝沼ぶどう郷駅まではぶどう畑の中の遊歩道を戻る。

2012_02甲州高尾山コース図_R

勝沼ぶどう卿駅〜甲州高尾山
電車が勝沼ぶどう郷駅に到着すると、まずホームから見える南アルプスの展望に目を見張る。
北の甲斐駒ヶ岳から南の赤石岳まで白雪の峰々が青い空の中に浮かび上がり大変美しい。最南端に見える聖岳は三角の頭だけをちょっぴり出している。
駅自体が高台にあるが、ここから大善寺までは同じぐらいの標高の遊歩道がぶどう畑のなかをゆるやかに連なっており右側に絶えず南アルプスを見ながらの気持ち良い散策である。

       
JR勝沼ぶどう郷駅              駅前からの南アルプスの展望
2012_02甲州高尾山_004-1_R 2012_02甲州高尾山_003-1_R 

         駅近くのぶどう畑の中から南アルプスを望む(拡大ください)     
南ア駅前パノラマ1山名_R

     
ぶどう畑の中の遊歩道を進む         ぶどう畑越しの南アルプス    
2012_02甲州高尾山_019_R 2012_02甲州高尾山_012-1_R

本当はこの間を、”大日影トンネル遊歩道”という以前(平成9年まで)中央線の現役トンネルとして使われていた煉瓦造りの鉄道のトンネル内の線路沿いをそのまま遊歩道として保存・整備したところを通りたかったのであるが、この(今年の)1月に漏水対策など補強が必要との判断が出て来年3月まで緊急閉鎖されしまったため通れないのは残念であった。

途中自動車道に出る部分があるが、すぐ遊歩道へ入る。
ちなみに自動車道には「フルーツライン」とあり、山梨県の東山麓側を特産のぶどう畑や桃畑の間を結んでいるようである。

    
一旦フルーツライン道に出る               遊歩道案内図
2012_02甲州高尾山_024_R 2012_02甲州高尾山_025-1_R 

          
絶えず甲府盆地の向うに南アルプスの大パノラマが眼前に!
南ア大善寺前パノラマ1_R

やがて「ぶどう寺柏尾山大善寺」という真言宗の立派なお寺に到着する。
大善寺は鎌倉時代に建立された山梨県で一番古い建造物で国宝に指定されている本堂(薬師堂)をはじめ、重文の薬師如来像など見どころも多いが、今回は時間がなくパスする。
また、甲斐武田氏最後の武田勝頼が織田・徳川連合軍に追い詰められ、甲府から大月の岩殿城を目指してこの大善寺に着き戦勝祈願のうえ宿泊したが、願いかなわず天目山付近で自刃し甲斐武田氏滅亡となった。この大善寺が勝頼自刃前の最後の一夜の宿となった。

         
大善寺が近づく                  大善寺の山門
2012_02甲州高尾山_028_R 2012_02甲州高尾山_031_R

大善寺前を東京方面に少し行くとすぐ甲州高尾山への登山口がある。
ここから最初のピークの柏尾山までは30分程ではあるが急坂の上り道である。
それでも少し登ると左手に南アルプスが現れ気持ち良い。

       
甲州高尾山への登山口             急坂も展望が癒す
2012_02甲州高尾山_032-1_R 2012_02甲州高尾山_036_R

鉄塔の立つ柏尾山を過ぎると尾根伝いの緩やかな上りとなる。
アイゼンを準備していたが、登山道には全く雪がない。
日影となる谷側に少し雪の名残もみられる所もあったが、大滝不動尊につくまで歩く範囲では雪道はなかった。

     
鉄塔の建つ柏尾山の頂上             北岳方面に雲が出てくる
2012_02甲州高尾山_037_R 2012_02甲州高尾山_040_R

電車で笹子トンネルを越える前の大月側では線路近くも雪が結構残っていたが、笹子トンネルを越えて甲斐大和から勝沼へ入ると全く雪が見られない。
大月盆地と甲府盆地の気象の違いだろう。甲府盆地の西の北杜市が全国一tの日照時間を誇るように甲府盆地は冬でも晴天が多く、雪や雨が少ないようである。

柏尾山からいくつかのピークを越えて、こんなところまでという林道も渡り、最後の急坂を登ると甲州高尾山剣ヶ峰(1092m)に着く。
ここに三角点が設置されているが、甲州高尾山の最高標高地点ではない。

 
甲州高尾山へは更に山をいくつか越えて!      富士山のテッペンが覗く
2012_02甲州高尾山_041_R 2012_02甲州高尾山_053-1_R

   
剣ヶ峰前の林道からの南アルプス         甲州高尾山剣ヶ峰(1027m)
2012_02甲州高尾山_050-1_R 2012_02甲州高尾山_055_R

一旦下りさらに次のピークに登ると甲州高尾山の山頂標識がある。
勝沼ぶどう郷駅から約2時間かかり、11時35分に到着。
ここからの眺めが良いので昼食と撮影会である。

  
南アルプス北部の主峰(右から甲斐駒ヶ岳〜鳳凰三山〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳)
2012_02甲州高尾山_064-1_R 

         
南アルプスの南部も左端の聖岳までくっきりと望める
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時刻も正午前で太陽が高く上っているため、南アルプス方面も出発時点のようなクリアーな白雪の山々とはいかないが、雄大な山の連なりが展望できる。
山を個別にみていこう。

               
甲斐駒ヶ岳のピラミダカルな俊峰
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鳳凰三山も存在感あり⇒中央右部の地蔵岳のオベリスクもそそり立っている
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左から北岳〜鳳凰三山/薬師岳・観音岳・地蔵岳
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南アルプス南部の主峰・右から悪沢岳(荒川三山)〜赤石岳〜聖岳
2012_02甲州高尾山_071-1_R 

その西側には八ヶ岳の南部主峰が輝き、更に右側へ奥秩父の山並続く。

                
八ヶ岳の赤岳など南部主峰
2012_02甲州高尾山_100-1_R 

              
奥秩父の山々(左の金峰山〜右の甲武信岳)
奥秩父パノラマ-1_R

南側には富士山の頂上部が頭を出している。

                
前山から頭を出している富士山
2012_02甲州高尾山_066-1_R 

東側には南大菩薩連嶺の南端に位置する滝子山、お坊山、笹子雁ヶ原摺山が特徴ある山容で迎えてくれている。

          
左から三つのピークは滝小山〜お坊山〜笹子雁ヶ原摺山
2012_02甲州高尾山_099-1_R


ここで反対側から来る登山者と初めて出会う。
昼食・休憩で1時間程いた間にご夫婦1組、単独者2名と挨拶を交わし、下山地点の大滝不動尊近くで会った3名を加えて本日出会った登山者はトータル7名であった。
天気の良い土曜日であるが、冬場ということもあり静かなハイキングルートであった。

なお、コース的には大滝不動尊側から登り大善寺に下る逆コースをとる方が今日出会った方のように多いようである。
確かに私の今回のコースは大善寺からの登りが急坂であり、その後も一旦鞍部に下った後の急な登り返しが何回か繰り返すので、逆コースよりハードであることは間違いない。
ただ、朝の早い内に南アルプスの展望をよりクリアーに得られるメリットが魅力で本日のコース選択となった。

甲州高尾山の最高標高地点はここから更に北へワンピーク行ったところで標高1106mである。

甲州高尾山〜大滝不動尊

甲州高尾山のあたりの尾根道の東側には全く樹木がなく見晴らしが良い道が続く。
理由は山火事で木が燃えてしまったためであり、眺望には良いが残念なことである。

本日、勝沼駅、大善寺、下山地点の大滝不動尊で地元の森林組合の方が山火事防止のキャンペーンで登山者の啓蒙にあたっておられた。
その方から聞いた話では、この甲州高尾山と隣の棚横手山では大小合わせると何回かの山火事があったが、大きい山火事は平成5年と9年にあったとのこと。
特に平成5年の時には、この山並みの東側にある大菩薩の上日川ダムがまだ完成していないため、麓の川から汲んだ水を人力であげて消火にあたり大変だったとの事である。
また、平成9年の時にはヘリコプターで上日川ダムや増富ダム(?)からピストンで水を運び、県内全域から消防隊が駆けつけて消火にあったとのことである。
いずれにしても長い期間をかけて成長した樹木が、一寸した不注意や火の不始末で一瞬のうちに全滅するのは何とも許しがたいことであり、肝に命じる必要がある。

気持ち良い尾根歩きも終盤となり、富士見台・棚横手山方面と大滝不動尊への下り方面の分岐点に着く。
どちらを選択すべきか考えたが、既に富士山も大部分が雲に隠れ今まで以上の展望も期待できない棚横手山方面はとらず、早く温泉に入れる大滝不動尊へと即決した。

   
棚横手山・大滝不動尊との三叉路             富士も殆ど雲の中
2012_02甲州高尾山_114-1_R 2012_02甲州高尾山_115-1_R

ここからは林の中をぐんぐん下っていくが、日の当たらない谷には雪が結構残っている。
やがて林道に降り立つ。

林道を右側にとり展望台へと少し登ると、神社のある展望台に着く。
展望台からは南アルプスや八ヶ岳が望める。 

      
甲斐御嶽神社の鳥居                  祠のある展望台
2012_02甲州高尾山_119-1_R 2012_02甲州高尾山_120-1_R

       
展望台からの南アルプス                 八ヶ岳
2012_02甲州高尾山_123-1_R 2012_02甲州高尾山_121-1_R

展望台地点からは山道を大滝不動尊へ下る。
途中、赤い大滝不動尊奥宮の本殿と本殿裏に流れ落ちる大きな雄滝が見えてくる。
このあたりの道は日陰で雪が残って入る。

     
大滝不動尊裏手の雄滝             雄滝と奥宮
2012_02甲州高尾山_124-1_R 2012_02甲州高尾山_126-1_R 

さらに奥宮に近づくと、右側に結氷している神洗滝が現れる。
雄滝は日当たりがよいため早朝結氷した滝は既に溶けて水の流れとなっているが、この神洗滝は小振りながら見事な氷瀑である。
なお、雄滝はこの時期毎朝氷結し青白い氷瀑の素晴らしい姿を見せるが日差しがあたる昼前には溶けてしまうとのことであり、鑑賞のためには早朝到着する必要があるようである。

                     
氷瀑の神洗滝
2012_02甲州高尾山_128-1_R 

          
神洗滝上部                  神洗滝下部
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大滝不動尊奥宮は後ろに雄滝を仰ぐ立派な赤い本堂である。 

        
奥宮と雄滝                        山門
2012_02甲州高尾山_145_R 2012_02甲州高尾山_146-1_R


大滝不動尊〜勝沼ぶどうの丘〜勝沼ぶどう郷駅
大滝不動尊からは林道の坂を下り、三滝橋から大滝不動尊前宮までは林道を離れて大滝川沿いの広い山道(遊歩道)を下っていく。日影では一部凍っている場所もあるので慎重に進む。
途中に虚空蔵菩薩堂やキャンプ場がある。

          虚空菩薩堂                 大滝不動尊前宮                   
2012_02甲州高尾山_151-1_R 2012_02甲州高尾山_152-1_R

大滝不動尊前宮からは一般道路で勝沼ぶどうの丘に向うが、対面右側には金峰山など奥秩父の山々がよく見える。
『ぶどうの丘』はブドウ畑に囲まれた小高い丘の上にあり展望がよい。

  奥秩父の山々を見ながらぼどうの丘へ        歩いてきた甲州高尾山      
2012_02甲州高尾山_154-1_R 2012_02甲州高尾山_156-1_R

        
勝沼ぶどうの丘                 施設入口前広場
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ぶどうの丘からの奥秩父の展望
奥秩父パノラマ-1山名_R

ぶどうの丘は宿泊施設やワインレストラン、日帰り温泉施設などのあるワインをテーマとした総合施設となっている。
ここの温泉「天空の湯」で今日の疲れを癒す。
露天風呂では夕方の逆光でシルエット状の南アルプスや間近の奥秩父を見ながら気持ちよく浸かる。

温まりさっぱりした後、JR勝沼ぶどう郷駅まで20分程ぶどう畑の中の遊歩道を歩く。
JR 勝沼ぶどう郷駅は勝沼駅から改称されたが、もっと昔はスイッチバック式の駅であったので構内は広く以前のホーム付近には桜が植えられ一寸した公園となっている。

   
勝沼駅の旧ホームと通過する特急          駅から見るぶどうの丘
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今日も南アルプスの展望から大滝不動尊の氷瀑、そして癒しの温泉と楽しい山歩きができたことに感謝しながら中央線で自宅へ向う。

<コースタイム>
  JR勝沼ぶどう郷駅(09:20)・・・(09:55)大善寺・・・(10:30)柏尾山・・・
  (11:30)甲州高尾山剣ヶ峰(1091m)・・・(11:35)甲州高尾山(12:45)・・・
  (13:05)展望台分岐・・・(13:20)展望台・・・(13:40)大滝不動尊(14:00)・・・
  (14:45)大滝不動尊前宮・・・(15:15)ぶどうの丘(入浴/16:30)・・・
  (16:50)勝沼ぶどう郷駅

<アクセス>
  往:JR阿佐ヶ谷(07:02)―(中央線/1620円)―(07:50)高尾(08:01)―
    (09:10)勝沼ぶどう郷
  復:JR勝沼ぶどう郷(16:55)―(中央線/1620円)―(18:19)高尾(18:28)―
    (19:14)荻窪(19:17)―(19:19)阿佐ヶ谷

(以上)
[ 2012/02/22 11:47 ] 中央線沿線 | TB(0) | CM(5)
滝が凍結してる!
すっごくダイナミックな風景が見られるんですね。
写真を見てるだけで、ため息が出ちゃいました^^


GIGA MENというサイトに紹介されているんですが、
http://www.gigamen.com/
高性能な登山用ソックスが紹介されてましたよ。
アルプスのお国柄、スイスのものらしく、日本の冬なんてへっちゃらそうです。
でも、本場ものなので、お役立ち度は高そう。

このサイト、まだ日本ではなじみがなくて、かっこいいものも多いので、手に入ったら、ちょっとうれしいかな、なんて思いながら見ています。
[ 2012/02/22 13:49 ] [ 編集 ]
凄い迫力ですね
今日帰宅しました。
さすがにパソコンだと弩迫力ですね。
前回の入笠山の八つも凄いです。
南アルプスは御坂山塊からので打ち止めですね。
ここからの赤石とか悪沢は凄いです。
鬼ケ岩や節刀ケ岳からの眺望が迫力です。
携帯は画面小さ過ぎです。
[ 2012/02/22 20:14 ] [ 編集 ]
間違えました
鬼ケ岩は間違いで鬼ケ岳が正しいです。
昔この鬼ケ岳の直ぐ傍の雪頭ケ岳にテントを
張った事がありましたがメチャ寒かったです。
[ 2012/02/22 22:39 ] [ 編集 ]
Re: プリンさんよろしく!
コメント有難うございました。
雄滝の方は高さが3倍以上ありそうなのでもっと迫力がありそうです。
午前中の早い時間帯に行くと凄い氷瀑が見られますよ!
[ 2012/02/23 10:33 ] [ 編集 ]
Re: 間違えました
五島でのお勤めお疲れ様でした。
御坂山塊からの富士・南アルプスを今年から始めたいと思います。
大雪さんのブログを参考にプランをたててみます。
[ 2012/02/23 13:53 ] [ 編集 ]
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プロフィール

Author:山岳(yamatake)
・スローライフに入り4年目
・健康維持と山歩きのトレーニングを兼ねてジョギング&ウォーキングを実践
・カメラを手に四季折々の山歩きを楽しんでいる

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